テーラーメイドも高慣性モーメントへ！Qi10ドライバー登場

テーラーメイドも大高慣性モーメント時代へ突入！

テーラーメイドから発表された2024最新ドライバー「Qi10」シリーズ。
前作「ステルス2」から次は何が出るのかと思っていましたが、まさかテーラーメイドも大高慣性モーメント推しになるとは想像していませんでした。

Qi10は「quest：探究」「inertia：慣性モーメント」「10：10K＝10000」と、とにかく慣性モーメント10000を追求探究してできたクラブとのこと。
つまり最初から慣性モーメント10000を目的に開発されたクラブということになります。

大高慣性モーメントと言えばPingが有名でG400以降爆発的な人気を誇っています。
人気の秘密は弾道の圧倒的な曲がりにくさ、曲がらないクラブ＝やさしい、言い換えると慣性モーメントが大きい＝やさしいとなり、慣性モーメントがやさしさの指標にされるようになりました。
そこへ挑戦状を叩きつけた格好になるテーラーメイドの大高慣性モーメントドライバー「Qi10シリーズ」はどのようなクラブなのか？個人的に探究してみようと思います。

Qi10MAXは上下左右合計慣性モーメント10000！

Qi10MAXドライバーは前作より後方に8mmストレッチし、さらにヘッド後方に30gものウェイトを搭載してできるかぎり重心を深くしたとのこと。
一般的に重心を深くすると振りにくくなり返って扱いにくくなる傾向がありますが、テーラーメイドQi10MAXはそうならないように開発をしたとのこと。
たしかに画像をよく見るとMAXだけソール後方最近のクラブでは見かけないリブのような平な部分があります。
これがどのように慣性モーメントや振りやすさに貢献しているのか気になります。
ノーマルQi10やQi10LSにはこのようなリブはありません。

個人的にはこの形状に違和感を覚えるのですが、すでに出ている試打レビューを見る限り、このリブに触れている人は某有名有識者さんだけだったので、そんなに気になるほどではないのかもしれません。

ちなみに今回からHDという呼称はなくなりMAXに変わりました。
それは
MAXMOI：最大級の慣性モーメント
MAXStraight：最大級のストレート弾道
MAXSize：ルール最大限のサイズ
からきているそうです。

※画像はテーラーメイド公式サイトより引用しています。

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大高慣性モーメントは打ちにくいが如何に？

一般的に慣性モーメントが大きくなるとヘッドの操作性が落ちる傾向にあります。
スイング中、特にダウンからインパクトにかけて、一度ヘッドが開くと閉じにくく、逆に閉じてしまうと開きにくくなり、あっ！っと思っても修正のしようが無く、ヘッドの向いた方向へ打球が飛んで行きます。

さらに大きなウェイトがヘッドの最後端に付いていることで、お尻が重くなり（結果高弾道になるのですが）インパクトで尻もちをついてしまうことがありました。
この現象は筆者の打ち方に問題があるとは思いますが、これらが原因で結果的に高慣性モーメントのクラブは購入しても長くバッグに納まることなく旅立っていくを繰り返していました。

今回のQi10がうたい文句通り「大高慣性モーメントなのに振りやすい」となれば、これは本当にやさしいクラブなのではと感じます。
慣性モーメントのおかげで芯を外してヒットしてもヘッドがぶれず安定した打ち出しを実現し、適度な振りやすさ（操作性）でヘッドを操れればとても素晴らしいクラブになりそうです。

試打クラブが店頭に並ぶのが1月19日からなので、それまで待ち遠しいですが。テーラーメイドが作った大高慣性モーメントクラブの性能とやらを見せてもらおうと思います。

ほかにも進化ポイントが多数

クラウンがスッキリ

テーラーメイドといえばフェースとクラウンの間にフレームがあるのが当たり前でしたが、今作は見た目上金属フレームがなくなりほぼすべてカーボンで覆われスッキリしたデザインになりました。

フェース周辺には新開発のチタンフレームが存在するのですが、それをカーボンで覆うことでスッキリデザインになり、おかげでクラウンのカーボン使用率が97％にまでアップ。できた余剰重量を最適化させているそうです。

個人的にはこの見た目はとても好印象です。早く実機を見たいですね。

カーボンフェースも第三世代へ進化

初代ステルスから搭載されたカーボンフェースはQi10で第三世代へ進化。
おなじみのツイストフェースはそのままに、フェースの厚さを部分的に変えることでより広範囲で反発性能が向上。
新開発のフレームとの相乗効果でより効率的にエネルギーをボールに伝えることができるように。

確かに試打動画を見ていると飛距離性能のアップが見て取れます。
フェースの反発が高まり飛んで曲がらない、、確かに試打動画を見ていると飛距離性能のアップが見て取れます。

まとめ

今回はQi10MAXに焦点をあてましたが、Qi10にはこのほかに従来のPlusにあたるロースピンモデルのLS、MAXとLSの中間に位置する無印Qi10の3機種がラインナップされています。

試打動画を見るかぎりどのクラブも直進性が高く飛距離もでていそうですが、LSの飛び性能がひと際高そうです。
ただ、つかまりは控えめな感じで左には行かない雰囲気です。とはいえLSはシリーズで一番振りやすいクラブなはずなのでうまく扱えるなら購入意欲がわきそうですね。
一方でMAXの振りやすさがどの程度なのかも気になります。
まぁ、なんだかんだ言って全部打たなきゃ気が済まないのですが。。。

試打できる日が待ち遠しいです。