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アイアンのネック部分のウェイト外たら超快適になったという話

アイアンのウェイト問題

先日リシャフトした際にアイアンとウェッジのネック部分に入っているウェイトを外してもらいました。
上の写真がそのとき入っていたウェイトですが、1個約5gあります。

アイアンは工業製品であり大量生産するためどうしても製品に重量のバラツキが生じます。
それを調節して重量フローやバランスを整えるためにネック部分にウェイトをいれているのです。

実はこのウェイトがなかなかの曲者で、昨今のアイアンは低重心化が図られている中、アイアンのネック部分という高い位置にウェイトが付くことになります。
すると本来の設計よりも重心がヒールよりかつ高い位置になり設計で意図した性能が発揮しにくくなります。

今どきのアイアンは新モデルが発表されるたびに「さらなる低重心化や深重心化でやさしくなりました」なんて言っているにもかかわらず、高い位置にウェイトを入れているのです。製品公差を整えるためというのは理解できるしことさら否定するつもりもありませんが、個人的にはどこか本末転倒な気がしてなりません。

まだ、全番手同じ重量のウェイトが入っているのなら振り感はあまり変わらないかもしれませんが、例えば7番アイアンだけ8g入っていてその他は4gとか重さがバラバラなウェイトが入っていると、数値上は重量フローもバランスも整っているのになぜか7番アイアンだけ振りにくく感じるということがおこります。

ちなみに筆者がリシャフトしたアイアンには全番手5gのウェイトが入っていました。
ということは製品のバラつきがない高精度で作られたアイアンということになります。
恐らく設計より重い製品になると調整が面倒なので、少し軽量に作ってウェイトで整えているのだと思われます。
ちなみに5gのウェイトだとバランスポイントで2Pくらい違ってきます。

世の中で一般的に吊るしとして売られているほとんどのアイアンやウェッジにウェイトが入っているので、「こんなものでしょ?」と言えばそれまでですし、そもそもウェイトを入れることを肯定する人も多くいます。
なので考え方やとらえ方次第なのですが、個人的にはそんな人こそぜひ一度ウェイトの入っていないアイアンやウェッジを打ってほしいと思います。

ネックのウェイト外すと操作性がアップ

ではアイアンのネックにウェイトがあるのとウェイトがないのでは何が違うか?

ズバリ操作性のアップです。

感じ方に個人差があるかも知れませんが、筆者の場合ヘッドの動きが明らかに違うと感じました。
始動や切り返しの際に感じていたヌタッとした変な間がなくなり、ヘッドが意図したタイミングでスッと動いてくれます。
実際にコースでもアプローチの際にその効果が発揮されて、ざっくりなどのミスショットが減りアプローチの制度が劇的に改善しました。

フルショットではそこまで大きな差は出ないかもしれませんが、もっさり感がなくなりヘッドのソール側に重量感を感じることができます。
正直自分のアイアンとウェッジがこんなに扱いやすかったのかと感心しました。

ショットとミスしてもヘッドの動きがわかるのでミスの原因がつかみやすくなり改善しやすくなりました。
(かと言ってすぐ改善できるかは別問題なのがゴルフの奥深いところ(笑))

重量がバラついたときの調整方法

ネックのウェイトを外したことでバランスも軽くなります。
アイアンヘッドの個体差が大きいと重量フローも崩れてしまうかも知れません。
その場合は、ヘッドに鉛を貼ったりヘッド内のできるだけ奥の方にごく微量のタングステンの粉を入れて調整します。
またシャフトの長さで調整する場合もあります。シャフトを0.25インチ(約6mm)長くするとバランスポイントが1.5から2ポイント程度重くなります。

信頼できる工房の職人さんは、この辺をうまく使ってその人にあった調整をしてくれるのです。

ヘッドに鉛を貼ることを嫌う人もいると思いますが、確かにアイアンの見た目は落ちるかもしれませんが、それを上回る効能が期待でき恩恵も大きいと思います。

筆者のアイアンの場合は、ヘッド自体の精度が高かったため鉛やタングステン、長さをいじることなく、許容範囲内に重量フローさせることができました。

鉛を貼って試すと違いがよくわかる

ネックのウェイトの有無で何が変わるか試したい場合は、いきなりリシャフトする前に簡易的にテストする方法があります。
現状のアイアンのネックに5g程度の鉛を貼った場合とソールやヘッド裏側に鉛を貼った場合で打ち比べてみてください。
振り心地が違うのが感じられると思います。もし違いを感じなければムリにウェイトを外さなくてもよいかも知れません。

また、ウェイトはシャフトの同軸線上に入れるからウェイトの有無でなにも変わらないとう説もあります。
でもスイング練習器具にあるような先端の重い棒と、先端の軽い棒を振り比べると振り心地が違うわけで、個人的にはウェイトの有無でクラブは別物になると感じています。

昔からアイアンのネックウェイトについては様々な考え方があるので、どう考えるかは人それぞれですし否定するつもりもありませんが、筆者が実際に感じた違いをまとめてみました。

もし興味があったら信頼できる工房さんで試してみるのもアリです。


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  • この記事を書いた人

ライター:さぶにく

さぶにく GOLTIO – Golf Gear Lab. ライター。ゴルフ場勤務の経験があり、現在はインドアゴルフ施設で働くギア好きゴルファー。クラブや計測機器を実際に使用して検証し、「ギアとゴルファーをつなぐ専門メディア」という視点でレビュー記事を執筆しています。X・Instagram では記事にしきれない気づきやラウンドの様子も発信中。

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