ゴルフギアマニアのレビューノート

GOLTIO

安定性抜群!タイトリストの新アイアンTシリーズ T100・T200・T300試打

先日タイトリストから発表された新アイアンTシリーズ。
ショップに試打クラブがあったので早速試打させてもらいました。

タイトリスト新アイアン

今回発表されたアイアンは大きく2カテゴリーあって全部で5種類。

Tシリーズというカテゴリーには
T100・T200・T300の3種類。
620というカテゴリーには620MBと620CBの2種類あって、2カテゴリーあわせて5種類のラインナップ。

これまで使ってきた716とか718シリーズという呼び名を捨ててTシリーズと620という全く新しい呼称をつけてきました。

ショップの店員さんによると、これまでのタイトリストアイアンのコンセプトとはまったく違うコンセプトのもと開発されたアイアンだから、違いを明確にするために新しい呼称にしたらしいとのこと。

Tシリーズの「T」はタイトリストの「T」で、「タイトリストシリーズ」ってことですんなり理解できるけど、620って何なんだろ?

今までの慣例で考えると720なんだけど620って。。。これも今までとは違うよってことなんだろうけど、、、まっいっか(笑)

おおまかな分け方として今までのAP2の後継がT100、AP3がT200、AP1がT300で、今回は数字が増えるほどやさしいアイアンになっています。

620シリーズも今までの718MBの後継が620MB、718CBが620CBです。

でもね、厳密には前作の後継機というとちょっと語弊があるかもしれないんです。

これ、実際打ってみるとわかるけど、今までのタイトリストとは全く違うってことがしっかり伝わってきます。

詳細は後述するとして、個人的な印象で言えば、タイトリストは「打感>飛び」でガンガン飛ばすよりも打感や打音といった感覚的なところをとても大切にしているメーカーって印象があったんだけど、今回のTシリーズは全然違います!明らかに飛び優先になっています。

ここ最近は飛び系アイアンが売れているので、タイトリストもその流れに乗って打感より飛びを優先したアイアンを作ってきたなって感じました。

AP2のカッコよさを継承しさらに進化したT100アイアン

まずT100アイアンは見た目はまんまAP2です。(笑)
たぶん一瞬見ただけでは見分けがつかないくらい似ています。
アイアンの完成形といわれたAP2だけにT100もそれに近い顔になったってことでしょうか。

小ぶりのヘッドでグースも控えめ、(たぶんストレートかな)トップブレードもシャープでなかなかのイケメンです。

AP2と並べてみるとソールはAP2よりも少し薄くなっていました。
その分抜けがよくなっているかもしれませんね。

ヘッドサイズはAP2とほぼ同じな感じで、見た目だけならAP2から違和感なく買い替えができると思います。

肝心の試打ですが、T100の7番でシャフトはモーダス105Sで行いました。

普段小ぶりのヘッドのアイアンを使っていることもあり、なんの違和感もなくスッと構えられました。
上から見たときのシャープなトップブレード、小顔でシュッとした感じ、とても好きです。

そんなことを感じながらいざスイングしてみると、、、。

ん?これちょっと弾く?

僕の感覚だとタイトリストアイアンはもっと柔らかい打感の印象が強かったのですが、T100はちょっと硬く弾く感じがします。
ホントにほんのちょっとだけですがパチンって弾く感じがします。
店員さんに聞いたところ、今風に飛びを求めてAP2より弾くようになったとのことでした。

何級か打って飛距離はだいたい160y無いくらい。
今使っているアイアンと同じかちょっと飛ぶかなといった印象でした。

それから試打していてこれ凄いなって思ったのが、あくまでも測定器の結果での判断ですが、球が安定していること、球が散らばらないんです。
横幅のブレはもちろん、縦距離もあまり変わらない。さらに弾道の高さもほぼ一緒で落下角度もほぼ同じ。

多少打点位置が変わってもブレが少ないです。
自分でミスった!と思っても結果は悪く無く、ミスに強いクラブでめちゃくちゃ安定しています。

T100の試打結果。

写真右の青い丸がT100の落下点。
綺麗に揃っています。

コースでもこんな感じでブレずに打てれば良いんでしょうが世の中そんなに甘く無いかな(笑)

楽に飛ばせるT200アイアン

メカニカルな感じのT200アイアン。

このネジみたいなのが新テクノロジーのマックスインパクトテクノロジー。
これによりフェースの広い範囲で飛びと安定性が増すとのこと。

このメカニカルなデザイン、カッコいいです!

T100と比べるとヘッドが一回り大きくなっています。

構えた時の僕の印象は、T100と比べて少し面長な感じでトゥ側の上の方(トップ側)が斜め上に大きくなった感じがしました。

トップブレードもT100よりは少し厚め。グースも少し入っています。

ソールもT100と比べるとちょっと厚め。でも構えた時お尻が見えるほどでは無いです。

たぶんいわゆるツアーモデルと呼ばれるアイアンよりはちょっと大きいけど、飛び系としては小さい方だと思います。

僕にはちょっとヘッドが大きくトップブレードも厚いかなって感じましたが、使っていればすぐに慣れるかなといった程度。

あっ、試打は7番でシャフトはモーダス105Sです。

これね、打ってみてびっくり!簡単に球があがります。音もパチンと鳴って完全弾き系です。

もう明らかに今までのタイトリストアイアンとは別物です。

僕の場合T100の感じで打ちに行くと少し暴れましたが、ちょっと力を抜いて軽く打つとめっちゃ安定しました。
たぶんシャフトを重くすれば強く打っても安定すると思います。

ロフトがストロングなせいもあり飛距離はT100よりも飛びます。

T100の7番が33度、T200の7番が30度と、3度の違いがあります。

上の写真は別日で計測し、さらにさっきとは違う計測器ですが、写真のグラフ、赤い線(4回目)がT200の弾道、そのほか(1回目から3回目)がT100の弾道です。(この時のT100はシャフトがAMTです)

T100と比べて20yも飛んでます。
何球か打ってみてもだいたい同じで20yほど飛んでいます。

上の表を見るとわかりやすいですが、T100と比べてボール初速が速いです。
表の黄色の欄T100の3回目と比べるとヘッドスピードは0.6遅いのにボール初速は4以上速いです。

これがマックスインパクトテクノロジーの効果でしょうか。

T200、僕としてはシャフト選びをちゃんとして顔の大きさに慣れればぜんぜんありです。たぶんT100よりも楽にラウンドできると思います。

でっぷりドッシリなT300アイアン

最後はT300アイアン

こちらにもマックスインパクトテクノロジーが搭載されています。

あいかわらずT300もカッコいいデザインです。

これはT200よりもさらに大きなヘッドで、大きな顔でトップブレードも厚くソールもめっちゃ太いです。

ちゃんと調べていないのであっているかわかりませんが、ここまで大きくてソールの厚いアイアンはタイトリストさんでは初めてではないでしょうか?(違っていたらごめんなさい)

そして僕にはグースもしっかり入っているように見えました。

T100、T200と比べると明らかに大きくて、構えるとトップブレードの右側にヘッドのお尻(バックフェース)が丸見えでなんとも構えにくいです。

すいません、、、。僕としては好みではないです、、、。

そのせいか、どう構えていいかわからず、打てる気がしませんでした。

試打クラブは7番でシャフトはモーダス105Sとこれまでと同じシャフトスペックでしたが、構えにくいと思ってしまったせいもあり、芯をとらえにくく飛距離もそこまで出ませんでした。

ただ、たまにちゃんと当たるとT200よりもさらに強い弾き系でパチン!!と音ともに高い弾道がでます。(僕には吹け上がる感じがしました)

たぶん、形から考えるとこの3種類の中で一番寛容で飛ぶクラブのはずです。。。。

うーん、ちょっと今回の試打では良い感触が得られませんでした。

Tシリーズアイアンまとめ

これまでの71○シリーズのネーミングを捨て新たにTシリーズとして生まれ変わったタイトリストアイアン。

実際に打ってみると呼称を変えてだけのことはあり、これまでと明らかに違うコンセプトになっていることが伝わってきました。

たぶん、ドライバーもTSシリーズでこれまでのスタイルを一新したようにアイアンも今作で一新して新たな段階に入った気がします。

今のトレンドが「飛び系で軽くて優しいクラブ」なこともあり、硬派な印象の強かったタイトリストさんも時代のニーズにあわせて新コンセプトのアイアンを作ったんだと思います。

T100はAP2よりも簡単になっていると感じたし、T200はとっても楽に飛ばせるアイアンになっていました。

しかも球が暴れず、多少芯を外した程度では縦も横も高さも変わらず安定感抜群の弾道精度の高いアイアンだと思います。

あっ、そうそう!

今回のアイアンセットは基本5本セットでの販売です。

6番から9番、そしてP。
5番アイアンはセットから外れているので注意です。
個人的には5番はティーショット以外では使わない(ウソ 使えないです)ので問題ないし、その分UTやショートウッドを入れるか、ウェッジをいれてねってことですかね。

そんな感じでコンセプトは優しめになったタイトリストアイアンですが、変わらない部分がデザインのカッコよさ!

T100の渋さはもちろん、T200・T300のメカニカル感を活かしながら全体を綺麗にまとめてスマートに仕上げてあって、タイトリスト最高です!!

ただ、ひとつ難点をあげるとしたら、吊るしでモーダス120が無いこと。

たぶんカスタムで選べると思うので問題ないけど、できれば吊るしでセットしておいて欲しかったなぁと。

流石に春にアイアンを入れ替えて予算がないので今回はスルーしますが、もし春に出ていたらT100かT200いっちゃってたなぁ(笑)

では!!

<a href="//ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3382231&pid=887009960&vc_url=http%3A%2F%2Fwww.golfpartner.jp%2Fshop%2Fusedgoods%2Fh010004_m15_b000656%2F%3Fsearch%3Dx%26model_code%3D306673%252C306674%252C306675%252C333250%252C333249" rel="nofollow"><img src="//ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/gifbanner?sid=3382231&pid=887009960" height="1" width="0" border="0">タイトリストタイトリスTシリーズアイアンを中古で探す</a>

タイトリストはこちらの記事もおすすめ!

タイトリストおススメ記事

タイトリストTSi4ドライバー試打レビュー

初速が凄いと評判のタイトリストのTSiシリーズドライバー。 その中でもアスリート向けのTSi4を試打してきました。 試打スペックは、ロフト9度、シャフトはVENTUS BLUE 6S。 TSi4ドライ ...


めっちゃやさしいタイトリストU510

タイトリストのユーティリティアイアンU510。 いわゆるアイアン型のユーティリティなんだけど、これがめちゃくちゃやさしいんです。 タイトリストのアイアンラインナップにあったT-MBの長い番手っていう位 ...



タイトリストTS2・TS3ドライバー試打(再び)

発売から約一ヶ月が経ち、カスタムシャフトモデルの発売が始まったタイトリストTS2、TS3ドライバー。 話題のドライバーだけあっていい感じで人気を集めているそうです。 行きつけのショップ数件で聞いただけ ...


タイトリストTS2・TS3ドライバー試打

いろいろ新作クラブが登場している中、今話題沸騰のタイトリストの新ドライバータイトリストTS2・TS3ドライバー、 先日試打してきたのでファーストインプレッションをまとめてみました。 タイトリスト919 ...


917F2よりやさしくなったタイトリストTS2フェアウェイメタル試打

TS2 フェアウェイウッド 先日のタイトリストTS2・TS3ドライバーの試打に続いてTS2フェアウェイメタル(フェアウェイウッド)を試打してきました。 といってもあまり時間が取れなかったのでしっかり打 ...


タイトリストの人気アイアン718シリーズ全部打ってみた

先日近所の量販店でタイトリストの試打会がやっていました。昨年春にアイアンをキャロウエイコレクションアイアンからVG32016年モデルに替え、後半にドライバーをEpicからタイトリスト718D2に替えた ...