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タイトリストTS2・TS3ドライバー試打

いろいろ新作クラブが登場している中、今話題沸騰のタイトリストの新ドライバータイトリストTS2・TS3ドライバー、

先日試打してきたのでファーストインプレッションをまとめてみました。

タイトリスト919Dじゃないの?TSとは?

まずは名前なんですが、そもそもここ数年タイトリストは91○シリーズの名前でとおしてきました。

例えば前作のドライバーは2017年発売なので917D、その前は2015年発売なので915D、と910から続いていたので次は919と誰もが思っていたのにまさかのTS!

TSなんじゃこりゃ?なわけです。

トッテモスゴイ?

遠くにすっ飛ぶ!

そんなんじゃなくてTSは「タイトリストスピード」。

タイトリストの新作ドライバーは、スピードをテーマにこれまでの発想にとらわれず、新たに開発したクラブ。

だから「タイトリストスピード」なんだそうな。

で、TS2・TS3の「2」と「3」はこれまでと同じで、2はやさし目、3はハードといった住み分けです。

まぁ、とにかくタイトリストさんが精魂込めて作ったまったく新しいドライバーってことで、だから名前も違うのです。

TSシリーズのソールはスッキリシンプル!

今回のTSシリーズですが、初見は「なにこのツルッとした感じは?」でした。

というのも915Dや917Dにあったソールの大きな溝「アクティブリコイルチャンネル」が無くなっているのです。

さらにTS2は917Dにあった乾電池(失礼)「シュアフィットCG」という棒状のウェイトも無くなっています。

TS3には乾電池が残っていますが(これ実は進化してます)、なぜか公式サイトではスルーされています。

これまでの「無骨な漢」といったイメージが無くなり、「スリムな醤油顔(古いか)のお兄さん」になっちゃいました。

これまで、あれだけアクティブリコイルチャンネルだのシュアフィットCGだのって騒いでいたのが、まるで無かったかのように消えています。

僕はあの溝や電池交換のメカニカル感が好きだったので、今回のTSシリーズはとても物足りない印象でした。

で、アクセントで入っているシルバーの牙みたいなツノみたいな部分。

あれ僕にはクワガタとカブトムシに見えるんですね。

TS2がクワガタでTS3がカブトムシ。

それがシルバーで金属っぽく感じるので、「タイムボカンシリーズ(激古)」に見えてしまうんです。(笑)

ロゴも大きくドンッってあって、なんかカッコよく見えないんです。

917Dはメカニカルな中にシュッとロゴがあって、それが渋くてスタイリッシュだったんです。

少なくとも僕はそう感じてました。

良かっとことといえば、ヘッドのカラーが黒になったこと。

前はなんとなくグレーみたいな中途半端な色でしたから、これはハッキリして良かったなと。

そんなこんなで、初見はひどいもんでした。(笑)

TS3ドライバー試打

タイトリストTS3ドライバー

まず最初に打ったのはTS3ドライバー。

こっちの方がウェイト調整が917みたいにできて良さそうだから。

シャフトは純正のTITLEIST Tour AD 60 ロフトは9.5度で試打。

見た感じや構えた感じは917D2と似た感じ。

これまでの「3」と違って体積も460CC。

クラブの重さは312g、若干917より軽いがあまり違和感を感じません。

抵抗なくスッて打てそうな感じ。

多分これまで91○シリーズを使っていた人なら、すんなり構えれられるかと。

まずは、1球目。

最初なので力まずゆっくり軽くスイング。

するとパシーン!!と気持ちのいい音が響きます。

「うわっ、なにこれ、めっちゃ気持ちいい!!!」

飛距離も230ヤード。

2球目。

さっきと同じ感じでゆっくりスイング。

またパシーン!!とスッキリしたキレのいい音が響く。

やっぱり凄く気持ちいい!!!

距離は240ヤード。

これ初球からちゃんと当たってしっかり飛んでいく。

917D2より少し弾く感じはするけど、EPICやROGUEみたい瞬間的に飛んでいく感じはないです。

弾くけどちゃんとボールが潰れる感触を感じられます。

もっと言うとフェースにボールが当たり、一瞬ギュッと潰れてから一気にパシーン!って弾き返すイメージ。

917D2はフェースに乗って押し出す感じだったけど、TS3はぜんぜん違いました。

続けて何球か打ったけど、とにかく気持ちいい!

917D2とほぼ同じ感覚で振れて、さらに気持ちいい爽快な音。

弾道は中から高弾道でスピン量は3000くらい。

ちょっとスピンが多い。それと球がねじれてはいないけど左右に散ってしまう。

ヘッドスピードをあげるとさらに散ってしまう。

なので、シャフトをチェンジしてみることに。

次のシャフトはSpeeder 661 EVOLUTION V(S)

純正よりもちょっとしっかり目のシャフト。

初球の時と同じようにゆっくり目にスイング。

今度はまっすぐ250ヤード。

2球目は少し速めてスイング。

すると260ヤード!しかもまっすぐ!!!

もちろん音はパシーン!!!と気持ちいい。

これいい!!!!

何球か打ってから、ほぼマン振り近くで叩きに行っても全然曲がらない!!

棒球って言うのか、まっすぐ中弾道で距離は270近く!!!

スピン量が2300〜2600くらいでちょうど良い値。

で、ボール初速も64とか65とか出てる!!

これ、凄いです!!!

初見で思ったかっこ悪い印象はすっ飛び、とにかく打っていて気持ちいい!!!

そしてぶっ叩いでも左にいかない!!!!

もう気分爽快MAXです!!!

「ドライバーはストレス解消」が実現できます!(笑)

マジ欲しい!!!

飛距離とかの数値はお店の忖度だったとしても、

そんなことは関係なく欲しい!!

しつこいけど、とにかく打っていて気持ちいい!!!

でもね、さすがにそんなにポンポン買えるだけの財務状況ではないので購入はできないけど、

でもね、ホントいいクラブです。

タイトリストさんごめんなさい。最初にディスり気味に書いた初見は全部撤回します!!!

あ、そうそう、

あの乾電池の部分、いやウェイト調整の部分ですが、

917Dは、棒の中心が重いセンター用と、重い部分が端にあって挿入する向きを変えて使うフェード・ドロー用の2本のウェイトが付属していたけど、

今回は重りの部分がマグネットになっていて、それを付け替えるだけで調整できる優れものに進化しています。

さらにこれまでの917Dのウェイトも使えるとのこと。

917のウェイト買うと5000円もしてたから、互換性があるのはありがたいですね。

TS2ドライバー試打

タイトリストTS2ドライバー

続いてはTS2ドライバー。

こちらもロフトは9.5度でシャフトはTITLEIST Tour AD 60。

手に持った感じはTS3と大差ない感じだけど、

構えた時に見える印象がまるでちがいます。

最初に打ったTS3は917シリーズと似た印象でしたが、こっちのTS2はおしりが張り出していて投影面積が大きめ。

キャロウェイのROGUEスターほどじゃないけど、今時のやさしいクラブの顔立ちで、ヘッドが大きく見えるから優しそうな印象を与えます。

たぶん、917よりもVG3に近い感じかと。

TS3と同じように初球は力を抜いてゆっくりスイング。

あれ、なんだろ???

全然当たらない・・・。

スイング中うまくヘッドを感じられないのです。

もう一球打っても同じ結果。

うまくボールを捉えられず、カス当たりしかでません。

もしかしらたヘッドが軽いのかと思ってスペックを確認するも

ヘッド重量はそんなに変わらないようですが、バランスがちょっと違うみたい。

といっても1とか0.5の差。

そんな微妙な違いを感じれるほど僕の感覚が研ぎ澄まされてるとは思わないけど、なんか打てない。

普段使っているドライバーがD3.5なので、それと比べると1.5から2Pくらい違うのでそのせいなのか。

試しにTS3で良かったシャフトに替えて打って見たけど、イマイチというか全然打てない。

たまぁ〜にちゃんと当たるけど、TS3ほどの爽快感は無い。

TS3ほどしっかり当たっていないせいもあるけど打音もなんとなく違う感じがする。

出玉は右方向。ぼくには捕まらない。

もっとゆっくりスイングしたりしてみたけど、結局まともな球は出ず。。。

サイトのレビューを見るとオートマチックに打ててやさしい印象らしいけど、僕はまったくダメでした。

うーん残念。

TS2はまともなレビューができませんでした。

また時間をおいて後日試して見たいと思います。

僕にはバランスの軽いクラブは相性が悪いのか、

ROGUEもスターよりサブゼロの方が結果がよかったりします。

ファーストインプレッションではそれがより顕著に出るみたいです。

そういえばM4よりM3の方が断然打ちやすかったし。。。

タイトリストTSドライバーまとめ

そんなこんなでまとめですが、

タイトリストの新開発ドライバーTSシリーズは、これまでのタイトリストにあった硬派でハードな印象はなく、やさしいクラブになったと思います。

917D2はしっかり打てば飛んで曲がらない強い球が出るけど、疲れてきたラウンド終盤などではパワーが足りず球が上がりきらない印象がありました。

でもTSシリーズは、軽く振っても初速の速い球が打てるので、これまでタイトリストはハード過ぎて、、、。といった人でも打てるクラブになったと思います。

その分、無骨さというか漢っぽさは控えめになっていますが、そんなの関係なくらいいい球がでるので、タイトリストに憧れのある人はぜひ試して見る価値ありです。

住み分けとしては、TS2はオートマチックで直進性の高い弾道、TS3は強く叩きたい人でも左を怖がらずに打てるアスリート仕様のクラブ(でもやさしい)になると思います。

VG3が良かった人はTS2、917Dが良かった人はTS3だと思います。

TS2はソール後方のウェイトが交換可能になっていて、重心の深さを調整できます。

TS3はシュアフィットCGウェイトを左右付け替えることで、フェードやドローに弾道を調整できます。

調整幅が広いのはTS3ですね。

価格もTS2・TS3ともに同じなので、シュアフィットCG分TS3がお得かもですね!(笑)

最近のクラブは軽量化や重量配分の効率化のためカーボンクラウンを採用するメーカーが多いですが、TS2・TS3ともにチタンクラウンなのも嬉しいです。

カーボンクラウンだと、どうしても音がこもった感じがして気持ちのいい音に感じられないので、今では大手メーカーの中では貴重な存在になりつつあるチタンクラウンはありがたいです。

あのスリクソンもとうとうカーボンクラウンになっちゃいましたし、、、。一部ではアスリート向けゼクシオなんて言われてるし。。。

これまでのタイトリストファンはもちろん、タイトリストがハードに感じていた人にも、シャフトをうまくあわせれば気持ちよく打てるクラブだと思います。

それにしてもTS2が打てなかったのが残念。

時間をおいてから試打するとまた違った印象になることがあるので、ぜひまた打って見たいと思います。

※掲載の画像はメーカサイトからの引用です。

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