グラファイトデザインから発売されたTOUR AD VFシャフトを2024年最新ドライバー2機種で試打できたので、超私的にレビューします。
ちなみに筆者は中から中元系のシャフトが好みです。
※画像はグラファイトデザイン公式サイトより引用させていただきました。
試打クラブはテーラーメイドQi10LSとキャロウェイPARADYM Ai SMOKE トリプルダイヤ
試打に使用したヘッドは、テーラーメイドQi10 LS 10.5°と、キャロウェイPARADYM Ai SMOKE トリプルダイヤ 10.5°の2機種。
どちらも2024年大注目のドライバーです。
結論から言うとTOUR AD VFはとても扱いやすいシャフトです。
ホントに低弾道?TOUR AD VF
TOUR AD VFは公式サイトのチャートを見るとフェード系の低弾道シャフトという位置づけ。
なので正直自分の手には負えないかなと思っていたのですが、試打するとまったくそんなことはありませんでした。
Ai SMOKEで試打した場合は普段の自分ではなかなか出ない高い弾道の球が多くなり、当初の予想とは全く逆の結果になりました。
筆者は普段の打ち出し角が10°~14°程度と低い弾道が多いのですが、VFの場合は13°~17°とかなり高弾道になりました。
なので、結果的にキャリーが増え飛距離も伸びました。
球が上がりにくいといわれるQi10LSでも、さすがに高弾道とは言いませんが12°から14°程度の打ち出し角が多く出てました。
意外に捕まりもよい TOUR AD VF
TOUR AD VFはフェード系シャフトの位置づけですが、筆者が打つとそんなことはなく、捕まらないシャフトという印象は感じませんでした。
もともと筆者はドロー系のチーピン持ちということもありますが。。。
Ai SMOKEでは真っすぐからドローが多く、振りに行くとむしろ捕まり過ぎてフック系が多くなりました。
スピンは2000~2600くらい。
Qi10LSではヘッド性能的に左へ行きにくいのもあって、まっすぐからやや右といった感じでした。
スピンは2000~2400くらい。
クセのない振りやすいシャフト TOUR AD VF
正直にいうと個人的にこれまでグラファイトデザインのシャフトで相性の良かったモデルはなくて、どのシャフトもなにか独特のクセというか硬さを感じて選択肢には入りませんでした。
しかしVFはそんな印象はまったくなく、拍子抜けするくらい扱いやすいシャフトでした。
シャフト挙動はトップで適度にしなってくれてヘッドの位置も感じやすく、ダウンでは中元くらいから遅れることなくスッとしなり戻り、スパッと気持ちよく振り抜けました。
粘りと走りが同居しているような、そんなシャフトだと感じました。
個人的な感覚でしかありませんが、超メジャーシャフトのDIよりも断然好きです。
ヘッド性能を素直に引き出す TOUR AD VF
今回2種類のヘッドで試打しました。
そこでわかったのが、VFはヘッドの特性を素直に引き出してくれるシャフトだということです。
Ai SMOKEでは高さと捕まりをしっかり確保しながらキャリーで飛距離を稼ぎ、Qi10LSでは叩いても左にいかないぶん強振でき強弾道低スピンで飛距離とランを稼ぐ、そんな印象を持ちました。
VENTUS TR ブルーよりは柔らかい TOUR AD VF
筆者が普段使っているシャフトのひとつにVENTUS TR ブルー 60Sがありますが、それとVFを比較するとVFの方が全体的にしなってくれます。
先端もVFの方が柔らかく若干動く印象を受けました。
日本シャフトのレジオフォーミュラMB+になんとなく似ている気もしました。
幅広い層に合いそうな予感 TOUR AD VF
変に硬すぎることもなく、変に走ることもない素直な感じをうけたVF。
極端になにかをするシャフトではないので、おそらく幅広いスイングタイプに適応するのではと思います。
コスメも手元は赤で目立ちますが、それ以外はマット感のあるブラックなのでどんなヘッドでも合いそうな気がします。
これでまTOUR AD系が苦手だった人もきっとガラリと印象がかわるシャフトだと思うので、機会があったらぜひ打ってみてください。