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隠れた伏兵BRNRミニドライバー

ミニドライバーは、近年のゴルフ界で注目を集めているゴルフクラブの一つ。
通常のドライバーよりも短いシャフトと小さなヘッドを持ち、一般的なのドライバーよりもコンパクトで振りやすい特徴があります。

一部のゴルファーの中には、近年のヘッドの大型化と長尺化の影響で扱い辛さを感じてしまい、ドライバーを苦手としてしまうプレイヤーがいます。
ではドライバーを使わず3wでプレイすれば良いのではとの考えもありますが、やはり一般的に3wは難しいクラブという認識とドライバーより飛距離も落ちるため、ドライバーをどうにか使いこなしたいというのが本音だと思います。

そこで、従来のドライバーや3wが苦手な方でもドライバー並みの飛距離性能を持ちながらヘッドの取り回しが良く扱いやすいクラブとして登場したのがミニドライバーといわれるカテゴリーです。

ミニドライバーとは

一般的なメンズ用ドライバーのヘッド体積は約460ccでヘッドの重さは190g~200gくらい(スリーブ込み)、シャフトは45インチから46インチ、シャフト重量は50g台~60g台。

対してミニドライバーは、ヘッド体積が300cc前後、ヘッド重さは200gオーバー、シャフトは3wと同じ43.5インチ程度、シャフト重量は50g台~60g台。

簡単にいうと3wより大きくドライバーより小さなヘッドで、3wと同じくらいの長さのクラブということになります。

45インチを超えるドライバーより短いので扱いやすく感じ、人によっては一般的なドライバーより振り抜きやすくヘッドスピードが上がることがあると言われています。

ヘッドも一般的なドライバーより小さい分扱いやすく、さらに3wの長さで3wより大きなヘッドになるので、構えた時の優しさがグッと増します。

飛距離の向上

ミニドライバーは、シャフトが短く、ヘッドも小さいため、従来のドライバーよりもコントロールがしやすく、スイングの安定性を高めることができます。

これにより一部のゴルファーにとっては一般的なドライバーよりの飛距離が出て曲がりが少ないという良いことづくめの結果になることがあります。

もちろんすべてのゴルファーにとって飛距離向上が保証されるわけではありませんが、これだけでも試してみる価値は十分あると思います。

扱いやすさの向上

ミニドライバーは、振りやすさとコントロール性を重視して設計されています。

そのためコントロールが必要な状況での使用に適しています。

一般的なドライバーではミスが出やすいシチュエーションの時など、ミニドライバーはより直線的な飛球を実現しやすいかもしれません。

直ドラにも使える

モデルにもよりますが、一部のミニドライバーは直ドラでの使用も想定して設計されています。

そのようなモデルでは、ライがよければ直ドラでといったアグレッシブな選択も可能になっています。

テーラーメイドBRNRミニドライバー

ミニドライバーは主にテーラーメイドが力を入れて販売しています。

初代がオリジナルワン、2代目が300MINI、300MINIは大人気モデルとなり、発売からも間もなく売り切れてしまい、その後さらに追加販売しましたがそれもあっというまに売れてしまうというくらい人気のモデルでした。

いまだに中古ショップでもみかけることが少ないレアなアイテムとなっています。

そんな中2023年に3代目として登場したのが「BRNRミニドライバー

BRNRミニドライバーはフェアウエイでの使用も想定した設計で、300MINIよりも少し扁平なデザインになっています。

また、新たにロフトを11.5°と13.5°の2種類展開とし、ドライバーより、もしくは3Wよりなどプレイヤーの指向によって選択できるようになりました。

さらに注目なのが、ミニドライバーとして初搭載された「弾道調整を可能にする『MWT システム』搭載」。

ミニドライバーでは初めて、重心位置の調整ができる MWT(ムーバブル・ウェイト・テクノロジー)システムを搭載して、重量の異なる可変式ウェイトをソール前方と後方部にそれぞれ配置し、プレーヤーの目的に合わせた弾道調整を
可能にします。
STANDARD 設定:前方/1.5g 後方/13g
深重心により寛容性を高め、高弾道で安定した飛びを提供。
ロースピン設定:前方/13g 後方/1.5g
浅重心によりスピン量を抑え、強弾道で飛距離アップに貢献。

テーラーメイド報道資料より引用

実際にウェイトと変更すると明らかにヘッド挙動や弾道がかわるので、それぞれのプレイヤーのスタイルに合わせやすくなっています。

凝縮された高機能

BRNRミニドライバーにはテーラーメイドのドライバーの飛びの技術が詰め込まれており、弾道の左右ブレを減らすツイストフェースや、飛ぶといわれるZATECH チタンをフェースに採用。

ソールにもお馴染みの貫通型スピードポケットを採用して優しさの中に飛びの要素をしっかり詰め込んだモデルに仕上げています。

重めのヘッドバランスとクセの無いシャフトが安定と飛距離を生む

ヘッド重量はドライバーヘッドとしては少し重めの約208g(スリーブ込み)、シャフトが純正のSでグリップ込み約120g。合計約327g。

全体的に重めでヘッドバランスもD4と少し重めの設定。

スペックからするとゴリゴリのアスリート仕様に見えるが、シャフトが中調子のしなりを感じやすいクセのない設定なので扱える人は多いと思います。

個人的には、重めのヘッドをクセの無いシャフトでとらえやすくすることで、小さなヘッドでも大きなパワーをボールに伝え効率的に飛距離に変換していると捉えました。

実際スイングすると、常にヘッドの重みを感じられると同時にヘッドの位置も感じられつつ、43.5インチと短めのシャフトのおかげで振り遅れることなく、むしろ扱いやすい分安心して振りぬけ、芯に当たると一般的なドライバーと遜色ないくらい飛びます。

ヘッドが暴れないので左右ブレも少なく、狭いホールでのティーショットでも豪快に振りぬいていけます。

自分の場合は一般的なドライバーとBRNRミニドライバーの両方をバッグにいれています。

こうすることで、3W代わりにも使えるし、一般的なドライバーが荒れてきたときに飛距離の出る代打としても使えます。

また、ソールの抜けがとてもよく、ライさえよければ直ドラとしても使えます。

個人的には3wを地面から打つよりヘッドが大きい分遥かに優しく感じました。

まとめ

その立ち位置から中途半端に思われがちなミニドライバーですが、個人的には食わず嫌いなことをせず、ぜひ一度使ってみてほしいと思います。

11.5°なら完全にドライバー替わりとして使えるので、今までのドライバーは抜いても良いと思うし、13.5°なら3wの替わりにもなるし、曲げたくないティーショットとして活躍してくれます。

デザインもクラシカルでシックな落ち着きがありカッコよいと思います。ヘッドカバーもクラシカルなデザインですが、実は中面はかなりインパクトのあるカラーリングになっていて、テーラーメイドの遊び心を感じるデザインになっています。

数量限定販売のため、もう品切れのところが多いですが、中古ショップなどで見かけた際はチェック必須のアイテムです。