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イーグルビジョン NEXT G 実戦レビュー|初見コースで“迷いが減る”GPSナビの実力

EAGLE VISION NEXT Gの画面でコースレイアウトと距離を確認している様子

イーグルビジョン NEXT G 実戦レビュー

アンジュレーションが“判断の迷い”を減らすGPSナビ

ゴルフのGPS距離計は「距離が分かる」だけでも十分便利ですが、
実際にコースへ出ると、距離以外の理由で迷う場面が意外と多いものです。

  • 奥がどうなっているか分からない
  • 打ち上げ・打ち下ろしの度合いが読めない
  • ランディングエリアの広さが判断しづらい
  • 見た目と実際の危険度が合わない

今回ラウンドで使った イーグルビジョン NEXT G は、そうした “距離以外の迷い” をスッと取り除いてくれるナビでした。

距離を表示するだけではなく、ホールの全体像を自然に理解させてくれる ナビという印象です。

この記事では、NEXT G を初見コースで丸1ラウンド使ったうえで、

  • 実際の使い方の流れ
  • 良かった点
  • 気になった点
  • 判断が変わった実例
  • スロープレーを防ぐ使い方
  • どんな人に向くか

を体験ベースでまとめます。

EAGLE VISION NEXT G 初見レビュー|自宅でコース攻略完了!EAGLE VISION NEXT Gがヤバすぎる

EAGLE VISION NEXT G 初見レビュー距離だけじゃなく、起伏とフェアウェイ幅まで見える新世代ハンディGPSナビ ※本記事は、筆者が実際に購入した実機を使用した忖度なしのレビューです。購入 ...


今回のラウンド環境

  • 初見コース
  • 天候:曇り(画面の視認性は良好)
  • スタイル:ハンディ型(都度ポケットから取り出し)
  • バッテリー:満充電でスタート。→18H終了で残約70%
  • 捕捉:爆速ではないが、運用上は十分

到着後すぐに電源を入れておけば、パッティング練習をしている間にGPS捕捉が完了します。
ピンポジ君対応コースなら、このタイミングでピン位置DLを済ませておくとスムーズです。


MAPとアンジュレーションの“自然さ”

最初に感じたのは MAP表示の嘘っぽさがほとんどない という点でした。

よくあるGPSナビの
「表示はこうだけど、実際はちょっと違う…」
という違和感が非常に少ない。

  • ホール全体の形
  • 高低差の出方
  • グリーンのアンジュレーション

これらが現場の印象ときれいに重なり、
画面と実際の景色がリンクしている安心感 があります。

初見コースでは特に、この「画面を信じられる」ことが大きな強みになります。


EAGLE VISION NEXT Gの画面でコースレイアウトと高低差を確認している様子

実際の使い方フロー(筆者の場合)

NEXT Gは情報量が多いので、ラウンド中に迷わないように「使い方の流れ」を決めておくのが良いと感じました。筆者はだいたい以下の流れです。

到着後、準備中に電源ON

コースを捕捉するまで少し時間がかかるので早めがコツ。ピンポジ君対応ならピン位置をDL。

捕捉後、コースとスタートホールを確認

小さなミスを防ぐために一度チェック。

ティーイングエリアでレイアウトを見てざっくり戦略

  • バンカー
  • ドッグレッグの角度
  • ランディングエリアの広さ

この時点でおおまかな戦略が決まります。

ティーショット前に「決定」→1打目地点登録

これでランディングエリアの表示と飛距離も計測してくれます。

ランディングエリアの“帯”で狙いどころ確認

帯表示なので視認性が高くランディングエリアの状態がすぐ分かります。

視界に入らない部分はアンジュレーションで補完

ドッグレッグ/打ち上げなど、奥が見えない時はアンジュレーションモードで

  • ホール全体のアンジュレーション
  • 断面図でアップダウン
  • フェアウェイワイドで幅

をチェック

ここで“迷い”が一段減ります。

必要に応じて3点間距離

ほぼ全ての画面でタップするだけで使えるので、使い勝手がよく、自然と使用頻度が上がります。

ピン位置をセット(ピンポジ非対応コース)

ピン位置は(環境によって)カートナビ等も参考に設定します。

セカンド地点で「決定」→ティーショットの飛距離を確認&セカンド地点登録

同心円・3点間距離で狙いどころ整理。タイトならアンジュレーションモードで再確認します。

グリーン周りはアンジュレーションが便利

グリーンを狙う場面ではグリーンのアンジュレーションを参考に狙いどころ→ライン読み。

ホール終了後にスコア入力

スコアボタンからスコア入力。4人分もサクッと入力でき流れを止めません。


良かった点(実際に感じたこと)

大画面はそのまま“ラクさ”につながる

大きい分、1画面で見える情報量が多い
距離だけでなく、レイアウトやランディングエリアなどを瞬時に確認できるので、操作が煩雑になりにくく、全体としてラクです。

視界に入る情報量が多いので、操作の回数そのものが減ります。
ページを行き来しないだけで、ラウンド全体がスムーズになる感覚がありました。

タッチ操作が自然で迷わない

タッチパネルのおかげで操作が直感的。
「どこを押せばいい?どの画面だっけ?」が起きにくく、ラウンド中に操作で迷うことがほぼありませんでした。

複雑な機能を持ちながら、操作に戸惑うこともなく、“慣れればもっと使いこなせそう” と感じるタイプ。

アンジュレーションモードが本当に強い(奥が見えないホールで武器)

ドッグレッグや打ち上げなど、奥が見えないホールでのアンジュレーションモードは、明確に実戦向き。
「見えないが見える」状態になる安心感が大きく、特に打ち上げ・ドッグレッグで「見えない部分が見えるようになる」という心の余裕が出ます。

ランディングエリア帯の視認性がとても良い

線ではなく帯での表示なので、“落としどころの広さ” が一瞬で分かるのがありがたい。

3点間距離がワンタップで常用できる

3点間距離が常に使えるのがとても快適で、使用頻度が自然に上がります。
“常に使える” というのが地味に大きく、距離については「ほぼこれだけでもOK」と思うくらい便利でした。

バッテリーは強い

18H回って70%残なら十分すぎます。

GPS精度・追従・動作が総合的に安定

GPSの捕捉スピードも距離精度も問題なし。
V.1.01aにアップデート後は動作も比較的サクサクで、操作にイライラしない点も前作からの大きな進歩に感じました。

スコア入力が快適、バッテリーも余裕

スコア入力は数字をタップしていくだけで、4人分も短時間。
バッテリーも1ラウンド使って残量約70%で不安はありませんでした。

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EAGLE VISION NEXT Gのアンジュレーション表示でグリーン周りの高低差を確認している様子

気になった点(弱点)

ガードバンカーの距離数値だけ非表示

欠点としては、グリーン周辺のガードバンカーの距離表示がないこと。
(仕様として、ガードバンカーの数値は表示しない形になったようです。)

同心円や3点間距離を使えばおよその把握はできるので致命的ではありませんが、
距離数値が出ないぶん、ガードバンカー確認がMAP中心になり、小さなバンカーは見落としやすい印象がありました。

MAP拡大時の動きが少しもっさり

ピンチ操作でMAP拡大はできますが、

  • 拡大時の動きがややもっさり
  • できればグリーンに近づくにつれ自動で拡大してほしい
    というのが正直なところでした。

初見コースで“判断が変わった”具体例

今回のラウンドで象徴的だったのが、あるミドルホール。

ティーショットのランディングエリア右サイドに、あごの高い大きなバンカーがあり、
そのバンカーでフェアウェイがギュッと絞られているホールでした。

フェアウェイワイド機能でランディングエリア付近の幅を見ると19y
見た目以上に狭いことが分かり、アンジュレーションモードで手前の比較的フラットな場所を探して、そこを狙いどころに設定。
番手もドライバーではなくユーティリティを選択しました。

普段なら普通にドライバーを持って、おそらくバンカーに捕まっていたと思います。
こういう「見た目の印象だけだと起きがちな判断ミス」を、事前情報で1つ潰せるのがNEXT Gの良さだと感じ、NEXT G の価値はまさにここにあると感じました。


情報量が多いからこそ“見すぎない工夫”も大事

NEXT G は便利ですが、
画面をじっくり見すぎるとスロープレーにつながる可能性もあります。

筆者の場合は、

  • 基本はティーショット時はコース全体をサクッと、ランディングエリア周辺だけしっかり目に確認
  • 奥が見えない時、迷った時だけアンジュレーションモード・3点間距離
  • 安全ホールは必要最低限だけ見る

このくらいの “軽い運用” が最も合っていました。

情報量が多いナビほど、
引き算しながら使うほうがちょうど良い のかもしれません。


どんな人に向く?

  • 腕時計が苦手
  • 時計型が見にくい/情報が足りないと感じる
  • もっと多くの情報を、シンプルに確認したい
  • 見えないホールでのミスを減らしたい
  • 判断材料が多いほど安心するタイプ
  • 初めてのコースを回る機会が多い

こういう人には、かなり相性が良いナビだと思います。

「ピンポジ君」非対応コースが多い筆者でも、今回のラウンドでは 「買って損なし」 と感じました。

また、グリーンだけでなくホール全体の傾斜をアンジュレーションモードで把握できて、幅広いコースで使える点は魅力です。
買い切りギアでこの方向性をここまで実用域にしているのは、少なくとも筆者の体感ではかなり希少だと感じました(※市場比較を網羅したわけではありません)。


結論:初見コースでこそ真価が出る。NEXT G は“迷いの時間”を減らすGPSナビ

NEXT Gは、距離を出すだけのGPSではなく、状況判断を補助してくれる実戦型GPSナビでした。
特に初見コースや、ドッグレッグ・打ち上げなどで奥が見えないホールが続くときに、アンジュレーション表示の価値が一気に上がります。

  • 事前に“打っていい場所・ダメな場所”が分かる
  • 見えない情報を補ってくれる
  • 判断が速くなる
  • ラウンドのテンポが整う

というメリットがありました。

「行かなきゃ分からない」を少しでも“事前に分かる”に寄せられるのは安心感が大きく、ラウンド全体に良い影響が出ると感じました。

距離計ではなく“判断のための道具” として使えるGPS──
そんな印象が残るラウンドでした。

腕時計型が見にくい/もっと情報量がほしい/操作はシンプルな方がいい――そんな人には、かなり相性が良いと思います。
気になる方は、まずは公式の機能説明や対応コース、価格を一度チェックしてみてください。筆者としては「初見コースの不安を減らして、マネジメントで損をしにくくするギア」として、十分おすすめできる一台だと感じました。

NEXT G と他GPSナビの比較記事も準備中です(公開し次第リンクします)

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  • この記事を書いた人

さぶにく

ゴルフ場勤務の経験があり、現在はインドアゴルフ施設で働くギア好きゴルファー。 クラブや計測機器を実際に使用して検証するスタイルで、リアルな視点を大切にしたレビュー記事を執筆しています。 X、Instagram でもギア情報を発信中。

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